お歳暮を初めて贈る人へ。失礼にならないマナーと、実際に喜ばれた品

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社会人3年目の秋、初めてお歳暮を贈ることになった。相手は父の会社の元上司、70代の男性だ。父から「そろそろ覚えておいた方がいいぞ」と言われて、初めて「お歳暮ってそもそもどこで買うのか」すら分かっていないことに気づいた。

当時の自分が一番困ったのは「失礼にならない金額・品物・時期・送り方」が全く分からなかったことだ。ネットで調べると情報が多すぎて、何が正解か判断できなかった。この記事は、その後3回お歳暮を贈った経験をもとに、初めて贈る人が最低限知っておくべきことをまとめたものだ。

お歳暮の基本——いつ・いくら・誰に

贈る時期

お歳暮は、関東では12月1日〜20日ごろ、関西では12月13日〜20日ごろが一般的とされている。ただし実際には「12月の上旬〜中旬に届けばOK」くらいの感覚でいいと思っている。年末ギリギリ(25日以降)になってしまう場合は「お年賀」として年明けに渡す形に切り替えるのが正解だ。

予算の目安

一般的な相場はこのくらいだ。

相手との関係 予算の目安
親・義理の親 5000〜1万円
上司・恩師 3000〜5000円
同僚・友人の親 2000〜3000円

初めてお歳暮を贈る相手には3000〜5000円が無難だ。高すぎると相手に気を遣わせてしまう。1万円を超えるものは、長年お世話になった方か家族に対してで十分だと思う。

百貨店 vs 通販——どちらで買うべきか

初めて贈ったときは、父の薦めもあって大丸梅田店の贈答品フロアに行った。百貨店を使うメリットは「包装・のし・配送まで全部任せられる」という点だ。スタッフに「初めてでお歳暮を贈りたい」と伝えると、のしの書き方(「お歳暮」か「御歳暮」か)から宛名の書き方まで丁寧に教えてもらえた。

2回目からは通販も利用した。伊勢丹や高島屋のオンラインストアなら、のし対応・直送もできる。「百貨店の包装で届く」という体裁は維持できるので、相手への印象は変わらない。楽天やAmazonの食品は避けた方がいいと思っている。包装のクオリティや信頼感が、百貨店系とは明らかに違う。

実際に喜ばれた品物——3000〜5000円帯で選んだもの

とらやの羊羹(5400円前後)

父の元上司への最初のお歳暮は、とらやの羊羹にした。「夜の梅」が入った詰め合わせで5400円。百貨店で取り扱いがあり、贈答用の箱に入れてもらえた。

後日、父経由で「とらやをもらったのは久しぶりだった、嬉しかった」と言っていたと聞いた。とらやは知名度が高く、誰もが「いいもの」と分かる。甘いものが苦手という場合は避けるべきだが、それ以外なら安定感がある。消費期限が比較的長い(6ヶ月以上)のも送りやすい理由だ。

千疋屋のゼリー詰め合わせ(3240円〜)

義理の叔母(50代)に贈ったのは千疋屋のフルーツゼリーセット。3240円で5個入りのセットがあり、見た目も華やかだ。フルーツを使ったゼリーは季節感があり、「夏のお中元にも贈りやすいな」と思った。常温保存できるタイプを選ぶと、相手も受け取りやすい。

「甘すぎずさっぱりしていて美味しかった」と直接連絡をもらった。フルーツゼリーは年齢・性別を選ばないのも選びやすい理由だ。

お茶・コーヒーのセット(3000〜5000円)

飲み物が好きな方には、一保堂のお茶詰め合わせや、UCC・キーコーヒーのドリップコーヒーセットも安定している。消耗品なので確実に使ってもらえる。ただし「コーヒーを飲まない」「緑茶よりほうじ茶が好き」という個人差があるため、事前にある程度の情報がある場合に選ぶと安全だ。

のし・包装の基本マナー

初めてで最も失礼が起きやすいのが「のし」と「表書き」の部分だ。基本をまとめておく。

  • 表書き:「お歳暮」または「御歳暮」。どちらでも正しい。筆ペンか毛筆で書くのが正式だが、印刷でも失礼ではない
  • 名前:フルネームを書く。夫婦連名の場合は夫の名前の左に妻の名前を添える
  • のしの向き:水引が上に来るように。蝶結び(花結び)が慶事用、あわじ結びでも可
  • 外のし vs 内のし:手渡しの場合は外のし、配送の場合は内のし(箱の中にのしを入れる)が一般的とされるが、関東では外のしが基本という地域もある。百貨店スタッフに確認するのが最も確実

送り状(添え状)は必要か

百貨店から直送する場合、送り状(手紙)を別便で先に送るのが昔の正式なマナーだ。「先日はお世話になりました。ささやかながらお歳暮を贈らせていただきます。どうぞお受け取りください」のような一筆だ。

実際には、今の時代はメールや電話で「お歳暮をお送りしました」と一言伝えれば十分と思っている。自分が初めて贈ったときは、父に勧められて封書で送り状を書いた。それを見た父の元上司から「丁寧な子だね」とお礼の電話があったので、初めての相手には手書きの添え状を同封するのは印象が良かった。

受け取ったらどうする——お礼の連絡

これはプレゼントする側の話ではないが、知っておくと役立つ。お歳暮を受け取ったら、当日か翌日中にお礼の連絡を入れるのがマナーだ。電話が最も丁寧だが、メールでも失礼ではない。

お返しは基本的に不要とされる。ただし、いただいた場合は「お返しは不要ですよ」と伝えることもある。

初めてのお歳暮、まとめ

最初は何もわからなくて、百貨店のスタッフに全部教えてもらいながら選んだ。それでよかったと思っている。百貨店のギフト相談カウンターのスタッフは、こういった場合に本当に頼りになる。「初めてなので教えてください」と言えば、予算から品物の選定、のしの書き方まで全て対応してくれる。

お歳暮のポイントをひとことで言えば、「相手の好みに合った消耗品を、失礼のない形で届ける」だ。高すぎず、安すぎず、相手が確実に使えるもの。とらやの羊羹や千疋屋のゼリーのように「名前が知られているブランドの、定番品」は、初めてお歳暮を贈る相手への選択として、ほぼ間違いない。

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